皆さん、こんにちは!「アイデアの破壊力で今を変える」をテーマに、経営者の皆さんの新規事業開発のヒントをお届けする番組、「みんなの企画部」。パーソナリティのウィッテムのエリーです。
さて、今日のテーマは、皆さんもよくご存じかもしれない、あのお店です。「え、ここでそんなことしてるの?」と、思わず企画会議が始まってしまうような、面白い取り組みをご紹介しますね。
今回注目するのは、しゃぶしゃぶレストランの「しゃぶ葉」さんです。皆さんは、しゃぶ葉さんが、ある時間帯に全く別の顔を持っている、という話を聞いたことがありますか?
そうなんです。しゃぶ葉さんの一部店舗では、平日のランチタイムが終わった後、つまり11時から夕方の4時までを、「学生向けのカフェ」として営業しているんですよ。
これ、面白いと思いませんか?通常、飲食店にとって、ランチとディナーの間の時間帯、いわゆるアイドルタイムというのは、お客様が少なくて、どう有効活用するかが悩みどころだったりしますよね。
しゃぶ葉さんは、この時間に学生さんにターゲットを絞って、低価格で、しかも「長時間滞在OK」、そして「ドリンクバー付き」というサービスを提供しているんです。これが、カフェを探している学生さんたちのニーズにぴったりハマっているんですね。
この事例から、私たち経営者が新規事業を考える上で、ぜひ参考にしたいポイントがいくつか見えてきます。
まず一つ目は、「今あるものを最大限に活かす」ということ。しゃぶ葉さんは、お店の場所や設備、そして従業員の方という、既存のリソースをそのまま使って新しいサービスを提供しています。ゼロから始めるより、はるかにリスクが低いですよね。
二つ目は、「特定のターゲットのお客様のニーズを深く理解する」ということです。「学生さんはカフェで長居したい」「お金はあまりかけられないけど、美味しいものが飲みたい」といった、彼らが本当に求めているものを捉えて、そこに応えるサービスを設計しているんですね。
そして三つ目は、「本業との相乗効果を狙う」ということ。カフェとして利用した学生さんが、「今度はしゃぶしゃぶを食べに来てみよう」と思ってくれるかもしれませんし、お店の認知度アップにも繋がります。
もちろん、カフェとレストランでのオペレーションの違いなど、乗り越えるべき課題もあるとは思います。でも、このアイデア自体が持つ力は大きいですよね。
さて、このしゃぶ葉さんの事例から、あなたのビジネスでも何か新しいアイデアが生まれてくるかもしれません。例えば、
「もし、あなたの店舗の『昼間の暇な時間』を、全く別のターゲット層に、全く別のサービスを提供することで埋めるとしたら、どんなことができますか?」
とか、
「あなたの会社の『使われていない資産』(スペース、設備、従業員のスキルなど)を活かして、どんな新しいサービスや商品を生み出せるでしょうか?」
といったように考えてみると、面白い発想が出てくるかもしれませんね。
今日のテーマ「来店客の顧客情報を把握する」という点でも、このカフェの取り組みはヒントになります。例えば、カフェを利用してくれた学生さんに、無料Wi-Fiを使う時にメールアドレスを登録してもらったり、SNSでのチェックインを促したりするのはどうでしょうか?
こうして得たお客様の情報を分析することで、「どんな学生さんが、どれくらい利用してくれるのか」「どんなニーズがあるのか」といったことが分かります。そのデータは、サービスの改善に役立つだけでなく、今後の新しい事業展開や、学生さん向けの特別なプロモーションを考える上での、貴重な財産になりますよね。
皆さんのお店にも、きっと眠っている「時間」や「資産」、そして「お客様との接点」があるはずです。しゃぶ葉さんのように、アイデアの力でそれを新しい価値に変えてみませんか?
今日の「みんなの企画部」はここまでです。ウィッテムのエリーがお届けしました。また次回、新しいアイデアでお会いしましょう!
コメント