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n218_なぜこの店に訪日客が殺到?『ジャパンチケット』の裏側から盗む、新規事業”バズ”らせアイデア発想法とは?

時刻は夜10時を回りました。アイデアの破壊力で今を変える、経営者のあなたのための情報番組、「深夜の創造しい会」。パーソナリティのウィッテムのエリーです。リスナーの皆さん、今宵も、どうぞリラックスしてお付き合いください。

さて、今夜は、ある企業の成功事例を紐解きながら、皆さんの新規事業開発のヒントになるような、創造しい情報をお届けしたいと思います。特に、最近注目されているインバウンド市場で、素晴らしいアイデアと実行力で急成長している「ジャパンチケット」というサービスに焦点を当てます。

では早速ですが、この「ジャパンチケット」とは一体どのようなサービスなのでしょうか。

簡単に言いますと、外国人観光客を日本に呼び込みたいけれど、言葉の壁や集客方法、予約管理の煩雑さに悩む日本の観光事業者さんと、日本で様々な体験をしたい外国人観光客を繋ぐ、いわば「黒子」のような存在です。具体的には、観光施設や体験型サービスを多言語で紹介し、海外の有名なオンライン旅行サイト31社と連携して予約を受け付け、さらには事前決済までオンラインで完結できる「eチケットシステム」を提供しています。

このサービスのおかげで、事業者の皆さんは集客や予約管理の手間が大幅に減り、外国人観光客は言葉の心配なくスムーズに日本の魅力を体験できるようになったんですね。まさに、かゆいところに手が届くサービスと言えるでしょう。

では、このジャパンチケットが、なぜこれほどまでに多くの観光事業者に支持され、急成長しているのでしょうか。記事を読み解くと、大きく3つのポイントが見えてきます。

まず1つ目は、「課題認識の的確さ」です。多くの観光事業者が抱える、言葉の壁、海外へのアピール力不足、複雑な予約管理、そして実は大きな悩みである当日のキャンセルといった、具体的な課題を深く理解し、それらを解決することに徹底的にこだわった点が素晴らしいですね。

2つ目は、「圧倒的な強みと提供価値」です。ただ翻訳するだけでなく、魅力的な多言語コンテンツを作成し、海外の大手旅行サイトとしっかり連携することで、個々の事業者が自力では難しい広範囲へのアプローチを可能にしました。さらに、予約や在庫の管理を一元化し、事前決済システムでキャンセルによる損失を防ぐ。これは事業者にとって、本当に心強い味方ですよね。

そして3つ目が、「実績と社会的な意義」です。2021年の設立から、わずかな期間で2000もの店舗や施設が導入しているという実績が、その価値を物語っています。さらに注目すべきは、例えば富士山で入山者をコントロールし、観光客が集中しすぎる「オーバーツーリズム」という社会問題の対策にも一役買っている点です。地方の隠れた魅力も発掘し、eチケット化して世界に発信することで、地方創生にも貢献しているんですね。

さて、ここまでジャパンチケットの成功の秘訣を見てきましたが、この事例は、業種業界を問わず、新規事業を考える上で非常に多くのヒントを与えてくれます。経営者の皆さんが参考にできるポイントを3つに絞って考えてみましょう。

1つ目は、「顧客の”不”の解決に特化する」ということです。ジャパンチケットは、外国人観光客を受け入れる上での事業者の「不便だ」「不満だ」「非効率だ」という具体的な悩みを解決しました。皆さんの周りのお客様も、きっと何か困っていることがあるはずです。その声に耳を澄ませ、解決策を提示することが、新しいビジネスの第一歩になります。

2つ目は、「外部の力を賢く利用する」ということです。ジャパンチケットが海外の旅行サイトと連携したように、自社だけで全てを抱え込まず、既に顧客や技術を持っている企業と手を組むことで、スピーディーに事業を成長させることができます。餅は餅屋、ということですね。

3つ目は、「テクノロジーで効率化と付加価値を両立させる」ということです。eチケットシステムというテクノロジーが、予約管理の自動化といった業務効率アップと、多言語対応や海外サイト連携といった新たな価値提供を同時に実現しています。皆さんの事業でも、テクノロジーをどう活かせるか、考えてみる価値は大いにありそうです。

もちろん、どんなビジネスにも課題はつきものです。ジャパンチケットの場合で言えば、海外の旅行サイトへの依存度をどうコントロールしていくか、競争が激しくなった時にどう差別化を図るか、あるいは地方の小規模な事業者さんたちへのサポートをどう手厚くしていくか、といった点は今後のチャレンジになるかもしれません。事業を考える上では、こうした光と影の両面を見つめる視点も大切ですね。

さあ、ここからは「深夜の創造しい会」ならではの、アイデア発想タイムです。ジャパンチケットの事例をヒントに、皆さんの頭を少し柔らかくして、新しいビジネスの種を見つけていきましょう。私が3つの質問を投げかけますので、ぜひ自由に発想を広げてみてください。

質問1:ジャパンチケットの「多言語対応」と「事前決済」、そして「複数の予約サイトとの連携」という仕組み。これを、最近増えている外国人労働者や留学生向けの生活サポートサービス、例えばお部屋探しや役所の手続き代行などに応用するとしたら、どんな新しい価値を生み出せるでしょうか?

質問2:地方には、まだ光が当たっていない素晴らしい文化体験や伝統工芸がたくさん眠っていますよね。ジャパンチケットのような仕組みを使って、これらの「体験」を海外に発信し、販売する新しいプラットフォームを作るとしたら、どんなサポート体制やお金の流れをデザインしますか? 地域が元気になるようなアイデア、聞かせてほしいです。

質問3:ジャパンチケットは観光施設の「集客」という課題を解決しました。でも、日本を訪れる外国人が困っていることは、他にもたくさんあります。例えば、食事のアレルギー対応や宗教上の食事制限、地方での移動手段の確保、急な病気や怪我の時の対応など…。こうした未解決の課題の中から一つを選んで、ジャパンチケットのようなプラットフォーム型のサービスで解決するとしたら、どんなユニークな事業が考えられるでしょうか?

いかがですか?少しは皆さんの創造力が刺激されたでしょうか。ぜひ、これらの質問をきっかけに、ご自身のビジネスに置き換えて考えてみてください。

さて、今夜はジャパンチケットの事例を通して、新規事業開発のヒントを探ってきました。最後に、今日の話を踏まえて、経営者の皆さんに明日から起こせる具体的なアクションを一つ提案させてください。

それは、「あなたの会社の顧客、あるいはお客様になるかもしれない人々が、今、何に一番困っているのか、何が不便で、何が非効率だと感じているのかを、徹底的にリストアップしてみる」ということです。

ジャパンチケットの出発点も、そこにあったはずです。そして、その「困りごと」を解決するために、テクノロジーの力や、他の会社との連携といった手段を柔軟に組み合わせられないか、考えてみてください。もしかしたら、そこにこそ、あなたの会社が次に進むべき新しい道、そして社会に新しい価値を生み出す「アイデアの破壊力」が隠されているかもしれません。

あっという間にお別れの時間です。「深夜の創造しい会」、今夜も最後までお聴きいただき、ありがとうございました。少しでも皆さんの心に、新しい事業への情熱やアイデアの種が灯っていれば嬉しいです。

次回も、あなたのビジネスを加速させる、創造しい情報をお届けします。それでは、またこの時間にお会いしましょう。お相手は、ウィッテムのエリーでした。おやすみなさい。

#ジャパンチケット

#インバウンドビジネス

#訪日客

#地方創生

小島章裕

元・苦情係の企画参謀、発想力が強み。お客様の「なぜ?」を事業の未来に変えます。毎日200件のクレーム対応で培った顧客目線を武器に、経営者の右腕、現場の伴走者として事業開発と組織変革を支援。お客様の痛みを知るからこそ、血の通った戦略で貴社の挑戦を成功に導きます。趣味はウルトラマラソン&トレイルラン。

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