

「経営者のための夜明けの戦略会議」。ウィッテムの企画参謀の小島です。この番組は、多忙な日々を送る経営者の皆様に、ビジネスを新たなステージへと導くためのヒントをお届けします。
さて、リスナーの皆さんは、新しい事業のアイデア、いつ考えていますか?多くの経営者が、全ての業務を終えた夜、一人静かに思考を巡らせる…そんなイメージをお持ちかもしれません。
しかし、もしその「ゴールデンタイム」が、実は夜ではなく「早朝」にあるとしたら、どうでしょう?
今日のテーマは、「なぜ、新規事業のアイデアは『夜』ではなく『朝』に生まれるのか?
結論から申し上げましょう。早朝、特に目覚めてからの2〜3時間は、私たちの脳が最もクリエイティブになる「魔法の時間」だからです。これには、脳科学的な理由が2つあります。
一つ目は、「前頭前野(ぜんとうぜんや)の解放」です。
前頭前野は、論理的思考や意思決定、集中力を司る、いわば「脳の司令塔」。日中の業務でフル回転しているこの部分は、夜になると一日の情報やストレスで疲弊しきっています。いわゆる「脳疲労」の状態ですね。
しかし、質の良い睡眠をとった後の朝、この前頭前野はリフレッシュされ、最もクリアな状態にあります。さらに面白いことに、完全に覚醒しきる前の早朝は、前頭前野の働きが少しだけ緩んでいるんです。
これにより、普段は「これは非現実的だ」「前例がない」と判断してしまうような大胆なアイデアの”検閲”が甘くなり、常識にとらわれない、革新的な発想が生まれやすくなるのです。
二つ目の理由は、「脳のデフォルトモード・ネットワークの活性化」です。
これは、私たちがぼーっとしている時、特に何も考えていない時に活発になる脳の領域です。
睡眠中に整理された記憶や情報が、このネットワークを通じて結びつき、予期せぬひらめきやインスピレーションとなって現れます。シャワーを浴びている時や散歩中に、ふと名案が浮かぶのは、この働きによるもの。そして、このネットワークが最も活発に働くのが、まさに早朝なのです。
つまり早朝は、クリアな思考力と自由な発想力が最も高いレベルで交差する、新規事業を構想するための絶好のタイミングと言えます。夜の疲れた頭でウンウン唸るのではなく、朝のフレッシュな脳で、未来のビジネスの種を見つけてみませんか?
とはいえ、「朝は苦手で…」という方もいらっしゃるでしょう。ご安心ください。次回の放送では、そんな方でも早起きを継続できる、ある「秘策」についてお話しします。
もし、「経営者のための夜明けの戦略会議」について、ご興味のある経営者の方は、メッセージをお送りください。早朝にお会いしましょう。お相手は、ウィッテムの企画参謀の小島でした。
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