突然ですが、経営者や事業開発に携わる皆さんに質問です。
あなたの会社の『当たり前の商品』は、本当に今の形のままがベストでしょうか？
最近、セブン-イレブンの冷凍【大学いも】の売上が、なんと前年の5割増を記録しました。ローソンが出した【冷凍マフィン】は、これまでの常識を覆し、新たな顧客層を掴んでいます。
これは、単なるコンビニの棚の話ではありません。
あなたのビジネスに眠る【隠れた資産】を呼び覚ます、大きなヒントです。
今日は、このコンビニの「冷凍革命」の裏側から、事業の新たな可能性を探っていきましょう。
What?：今、コンビニで何が起きているか？
まず、起きていることをシンプルに捉えましょう。
これまで「おかず」や「麺類」が主役だったコンビニの冷凍食品コーナーに、今、【主食】と【スイーツ】という新たなスターが誕生しています。
- ローソン：冷凍のおにぎりやマフィン
- ファミリーマート：冷凍弁当
- セブン-イレブン：冷凍スイーツ
各社が一斉に、これまで「チルド」や「常温」が当たり前だった領域に、”冷凍”で切り込んでいる。これが、今まさに起きている現実です。
Why?：なぜ「冷凍」がこれほど重要な一手なのか？
では、なぜこの動きが重要なのでしょうか？
それは、単なる商品ラインナップの追加ではなく、【顧客体験の再発明】だからです。
考えてみてください。
冷凍マフィンは、レンジで温めることでチーズがとろけ出し、まるで焼きたてのような体験ができます。大学いもは、半解凍でアイスのように楽しむこともできる。
つまり、「冷凍＝品質が落ちる」という古い価値観は、もはや通用しない。
むしろ、「冷凍＝最高の瞬間を保存する技術」へと進化しているのです。
この背景には、タイパ（タイムパフォーマンス）を重視し、いつでも温かい本格的なものを食べたいという【即食ニーズ】の高まりがあります。
さらに、企業にとっては【食品ロスを削減】できるという、社会的なメリットも大きい。顧客の課題と社会の課題を同時に解決する、まさに【ビジネスモデルの革新】と言えるでしょう。
How?：この「冷凍思考」をあなたのビジネスに活かすには？
さあ、ここからが本番です。
この動きを、あなたの会社にどう活かすか？
一つ、こんな問いを投げかけたいと思います。
「あなたの商品やサービスを、【あえて冷凍】したら、どんな新しい価値が生まれますか？」
もちろん、文字通り凍らせるわけではありません。
ここで言う「冷凍」とは、【価値を保存し、好きな時に最高の状態で再現する技術】と捉え直す思考法のことです。
例えば…
- 飲食業の方
店の看板メニューを、最高の状態で冷凍し、ECサイトで全国に届けられないでしょうか？単なるテイクアウトではなく、【店の体験そのもの】を届けるという発想です。 - コンサルタントや士業の方
あなたの専門知識やノウハウという【無形資産】を冷凍、つまり【動画コンテンツや体系化されたメソッド】にして、時間や場所を超えて提供できないでしょうか？あなたの時間は有限でも、コンテンツは24時間働き続けます。 - 製造業の方
技術者の【熟練の技】を冷凍、つまり【データ化・マニュアル化】し、若手でも再現できる仕組みを構築できないか？それは、技術継承という大きな課題に対する、一つの答えになるはずです。
ポイントは、【当たり前という固定観念を壊す】こと。
「これは生で提供するものだ」「これは対面でなければ伝わらない」…その思い込みを一度、疑ってみる。そこに、未開拓の市場が広がっているかもしれません。
まとめ：『当たり前』を凍らせてみろ
今日の話を、一つの金言にまとめます。
『当たり前』を凍らせてみろ。そこにビジネスチャンスが眠っている。
あなたの会社には、まだ光の当たっていない「当たり前」が必ずあります。それを違う視点、例えば「冷凍する」という視点で捉え直した時、それは全く新しい価値を持つ「お宝」に変わるかもしれません。
ぜひ、次の会議でメンバーに問いかけてみてください。
「ウチの商品、あえて冷凍したらどうなる？」と。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
この記事が、あなたのビジネスの新たな夜明けのきっかけになれば幸いです。
#冷凍大学いも #冷凍マフィン #価値観のアップデート #顧客体験 #固定観念を壊す #社長参謀 #新市場開拓
コメント