こんにちは。今回は、ラクスル株式会社が実施した「中小企業の経営課題に関する実態調査(第5回)」のデータから、非常に興味深い、そして多くの経営者が直面している現実についてご紹介したいと思います。
テーマは「社外の相談相手・伴走者」の必要性です。
「経営者は孤独である」とはよく言われる言葉ですが、実際のところ、どれほどの経営者が社外に本音で話せる相手を持っているのでしょうか。そして、その有無が経営にどのような影響を与えているのでしょうか。データを見ていきましょう。
1. 驚きの現実:85%の経営者に「十分な相談相手がいない」

調査によると、「事業成長や将来ビジョンに対して、客観的な視点から本音で意見を交わせる『社外の相談相手』はいますか?」という問いに対し、次のような結果が出ました。
- 十分にいる: 15.0%
- 全くいない: 28.0%
- 多少はいるが、十分ではない: 57.0%
なんと、全体の85.0%もの経営者が「社外の相談相手が不足している」と感じています。
さらに、事業の状況別に見ていくと、より深刻な傾向が見えてきます。現在停滞している企業では「全くいない」が37.4%、縮小している企業では51.7%と過半数に達しました。 事業が後退するほど孤立が深まるのか、あるいは孤立が事業の後退を加速させているのか――。データからは、経営者の孤立と業績の相関関係がうかがえます。
2. 「相談相手の有無」が経営の成果を大きく左右する
では、社外に相談相手がいるかどうかで、経営にどのような違いが生まれるのでしょうか。調査では、さまざまな指標で大きな差が出ることが分かっています。
① 売上向上の取り組みにおける成果
- 社外の相談相手が「十分にいる」層: 68.8%が期待以上の成果が出たと回答
- 社外の相談相手が「全くいない」層: わずか17.9%

その差はなんと約4倍。施策の成否に直結するレベルの違いが生まれています。
② 本来注力すべき「戦略立案」に割ける時間
- 「十分に割けている」割合: 「十分にいる」層(66.7%) vs 「全くいない」層(25.0%)

③ 営業活動などの「仕組み化」の進捗
- 「再現性のある仕組みが構築されている」割合: 「十分にいる」層(40.0%) vs 「全くいない」層(7.1%)

営業の仕組み化については、以前の調査でも多くの中小企業が「必要性は感じつつも、何から手をつければいいか分からない」と悩んでいることが分かっています。相談相手がいることで優先順位がクリアになり、仕組み化への第一歩を踏み出せていると考えられます。
3. 一人で抱え込まないことが、経営の景色を変える起点に
今回の調査データ全体を通して見えてきたのは、「社外の客観的な視点を持つ伴走者の存在が、経営のあらゆる側面に横断的な影響を与えている」という事実です。
- 施策の成果が出るか
- 事業計画通りに進むか
- 戦略に時間を割けるか
- 精神的・時間的な余力はあるか
- 仕組み化が進むか
これらはすべて独立しているようでいて、根っこで繋がっています。すべてを経営者が一人で抱え込み、視座が狭くなってしまうことが、多くの企業で成長のブレーキになっているのかもしれません。
「何から手をつけるべきか」「この方向性で間違っていないか」をフラットに壁打ちできる存在を持つこと。それが、停滞感を打破し、経営の景色を変える大きな起点になりそうです。
(引用元・参考:ラクスル株式会社「中小企業の経営課題に関する実態調査 第5回」)



























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