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介護現場で訪問時間が「30分→10分」に。Amazonアレクサの事例に隠された、全経営者が見るべき『AI翻訳ビジネス』という金脈

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「ウチはIT企業じゃないから、AIは関係ない」 「AIで新規事業なんて、開発コストがかかりすぎる」

もしあなたが経営者として少しでもこう感じているなら、大きなチャンスを足元で見逃しているかもしれません。

先日、日経MJに非常に示唆に富む記事が掲載されていました。 一見すると「介護業界のDX(デジタルトランスフォーメーション)が進んでいますね」で終わってしまう、そんなニュースです。

しかし、その本質を読み解くと、これは「介護業界だけの話」ではまったくありません。 あらゆる業界、特に「人手不足」と「ITアレルギー」に悩む“現場”を持つすべての企業にとって、新規事業開発の完璧な教科書だったのです。

「アレクサ、見守りして」で何が起きたか?

まず、記事にあった事実を共有します。

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Amazonの法人向け音声AI「アレクサ・スマート・プロパティーズ」が、日本の高齢者施設や自治体で急速に導入されています。

例えば、NTTデータが提供する「ボイスタ!」というソリューション。これはアレクサを搭載したデバイスが、高齢者に「今日はお元気ですか?」と自動で話しかけ、健康確認を行います。服薬や通院のリマインドもすべて音声で完結。驚くべきはその成果です。ある団地の実証実験では、従来【平均30分】かかっていた訪問見守りが、【平均10分】に短縮されたといいます。

訪問時間が3分の1に。 これは、深刻な人手不足に喘ぐ介護現場にとって、まさに「革命」です。

なぜ、アレクサは「介護の救世主」になれたのか?

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ここからが本題です。 なぜ、アレクサはここまで劇的な成果を出せたのでしょうか?

「最新のAI技術がスゴイから」 そう思った方は、本質を見誤っています。

成功の最大の要因は、むしろ逆。 アレクサが、「ITに最も疎い高齢者」でも使えるシンプルな技術だったからです。

  • スマホの複雑なアプリ操作は不要。
  • PCのログインパスワードも不要。
  • 覚えることは、ただ『声で話しかけるだけ』

これまで「ITは難しくて使えない」と、テクノロジーの恩恵から最も遠い場所にいた人々が、皮肉にも「音声」という最も直感的なインターフェースによって、テクノロジーの最大の受益者になったのです。

これは、

  1. 介護業界の「人手不足」という深刻な課題
  2. 高齢者の「ITが使えない」というデジタルデバイド

この2つの巨大な課題を、音声AIという【既存の技術】が見事に「橋渡し」して解決した、ということを意味します。

全経営者が見るべき金脈=『AI翻訳ビジネス』

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この記事を読んで、私が経営者のあなたに最も伝えたいヒントはこれです。

「ゼロからAIを開発する必要は、まったくない」

注目すべきは、Amazonがこのソリューションを一人で開発・提供しているのではない、という点です。 NTTデータのような【ソリューションプロバイダ】が、アレクサという【土台(プラットフォーム)】の上で、

  • 「高齢者の健康確認」
  • 「脳トレ機能」
  • 「家族とのLINE連携」

といった、介護現場のニーズに特化した機能を【独自に開発】し、パッケージ化して価値を生んでいるのです。

これが『AI翻訳ビジネス』

AmazonやGoogle、Microsoftが提供する高性能なAIエンジンを「外国語」だとすれば、それを「あなたの業界の言葉(現場の課題)」に“翻訳”して、使いやすい形に再設計するビジネスです。

ゼロからAIエンジンを開発するには、莫大な資金と時間、そして天才的なエンジニアが必要です。 しかし、『AI翻訳』なら、必要なのは高性能なAIではなく、「現場の深い課題理解」と「既存技術を組み合わせるアイデア」だけです。

あなたの会社は、何を“翻訳”しますか?

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さあ、あなたの業界に目を向けてみてください。

  • いまだに「紙の日報」や「電話での報告」がまかり通っていませんか?
  • 「操作が覚えられない」という理由で、非効率なまま放置されている業務はありませんか?

建設現場、運送業、飲食店のバックヤード、美容室、製造ライン…… どんな業界にも、「ITは苦手だ」という現場の“アレルギー”のせいで、非効率なまま放置されている「金脈」が眠っています。

そこに、既存のAIツールを「業界専用」に翻訳し、パッケージ化して提供する。

「声だけで日報が作れるトラックドライバー専用ツール」 「スマホをかざすだけで在庫管理が終わる飲食店向けソリューション」

それだけで、介護現場の訪問時間が3分の1になったような、劇的な効率化ビジネスが生まれるはずです。

まとめ:ハイテクを売るな、使いやすさを売れ

今回の事例が示す「今日の金言」は、これに尽きます。

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「ハイテクを売るな、使いやすさを売れ!」

未来のユニコーン企業は、AIをゼロから開発する企業ではなく、AIを現場の「使いやすさ」に翻訳する企業かもしれません。

あなたの会社は、AIという「外国語」を、どの業界の「言葉」に翻訳しますか?


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小島章裕

元・苦情係の社長参謀、企画力が強み。創業2001年、事業開発で企業を強くする会社を経営。毎日200件のクレーム対応で培った顧客目線を武器に、経営者の右腕、現場の伴走者として事業開発と組織変革を支援。お客様の痛みを知るからこそ、血の通った戦略で貴社の挑戦を支援します。趣味はウルトラマラソン&トレイルラン。

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