
こんばんは。時刻は夜10時を回りました。 アイデアの破壊力で、あなたの今を変える。「深夜の創造しい会」。 パーソナリティの、ウィッテムのエリーです。
この時間は、いつもの仕事モードから少しだけ心を解放して、新しいビジネスの種を探すひとときをご一緒できればと思います。
さて、今夜のテーマは、「『どうせ無い』を『ありがとう』に変える事業の作り方」です。
リスナーである経営者の皆さんは、自社のサービスや商品を考えるとき、ターゲット顧客をどのように設定しているでしょうか。多くの場合、成長が見込める活発な市場に目を向けがちかもしれません。ですが、もし、多くの人が「もう終わりだ」とか「ニッチすぎる」と見過ごしている場所にこそ、感謝され、しかも収益性の高いビジネスチャンスが眠っているとしたら、どうでしょう。
今日は、そんな常識を心地よく壊してくれる、あるレンタル衣装店のお話をご紹介します。
浅草や横浜などで「クレアローズ」というレンタル衣装店が、今、大変な人気を呼んでいるそうです。驚くべきは、お客様の約7割が60歳以上の女性だということ。そのほとんどが、お孫さんの結婚式で着るためのドレスを探しに来られる方々なんだそうです。
「年寄りに似合うドレスなんて、どうせ無いでしょ」。 最初はそう言って遠慮がちだったおばあさまが、試着を重ねるうちに満面の笑みになり、最後は心から喜んで一着を選んでいく。返却されるドレスには、感謝のメッセージが書かれた手紙が添えられていることも少なくないと言います。
では、なぜこのお店は、これほどまでにシニア女性の心を掴んでいるのでしょうか。 私は、ここにこそ「アイデアの破壊力」が隠されていると感じています。
ポイントの一つ目は、「諦め」を徹底的に解消したことです。 多くの方が、年齢を重ねると体型が変わります。しかし、市場に出回るシニア向けの服は、画一的なデザインやサイズが多いのが現実です。そこに、クレアローズは7号から23号という驚くほど幅広いサイズを用意しました。さらに、丈のサイズも5センチ刻みで揃えている。これは単なる品揃えの多さではありません。「どんな体型の方でも、必ずあなたにぴったりの一着が見つかります」という、お客様一人ひとりへの力強い約束なんです。
二つ目のポイントは、「悩み」を「魅力」に変える視点です。 例えば、年齢と共に気になる首回りのシワ。普通なら隠したい、という一点に集中しがちですが、このお店では、その悩みに寄り添いながらも、それをチャームポイントに変えるような、おしゃれなネックカバーやオリジナルのコサージュを提案するそうです。マイナスをゼロにするのではなく、マイナスをプラスに転換させる。この発想の転換が、お客様の心をときめかせているのです。
そして三つ目の、最も重要なポイントは、「顧客」の定義を広げたことです。 シニアの方の中には、インターネットで情報を探すのが苦手な方もいらっしゃいます。クレアローズを最初に見つけるのは、実はご本人ではなく、その娘さんやお孫さんであることが多いそうです。つまり、お店はシニア本人だけでなく、そのご家族も含めて「お客様」として捉えているわけです。家族みんなで来店し、おばあちゃんのドレスを選ぶ時間が、一つの楽しいイベントになる。さらに、自宅や施設で試着ができる宅配サービスも行っており、その成約率は95パーセント以上だというのですから、驚きです。
さて、今夜ご紹介したこのお話。 これは単なるシニアビジネスの成功事例、で終わらせるにはあまりにもったいない、たくさんのヒントが詰まっているように思います。
それは、「市場がない」と私たちが思い込んでいる場所、お客様が「どうせ無理だよね」と口に出すことさえ諦めてしまっている場所にこそ、最も創造性を発揮できるフロンティアが広がっている、ということです。
あなたの業界ではどうでしょうか。 お客様が諦めている「不便」や「不満」はありませんか。 その声なき声に耳を澄まし、常識を疑い、ほんの少しのアイデアと愛情を注ぐことで、誰も見たことのない新しい事業が、そしてたくさんの「ありがとう」が生まれるのかもしれません。
「深夜の創造しい会」、今夜は「『どうせ無い』を『ありがとう』に変える事業の作り方」というテーマでお届けしました。 このアイデアの種が、あなたの明日を少しでも変えるきっかけになりますように。
それでは、またこの時間にお会いしましょう。 お相手は、ウィッテムのエリーでした。おやすみなさい。
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