
こんばんは、ウィッテムのエリーです。
時刻は夜10時を回りました。「深夜の創造しい会」、今夜も始まりました。
この番組は、「アイデアの破壊力で今を変える」をテーマに、新しい事業のヒントを探している経営者の皆さんにお届けする情報番組です。
さて、リスナーの皆さん。
社会で話題になっている出来事や、消費者のちょっとした困りごと。
それを単なるニュースとして見るだけでなく、新しいビジネスチャンスとして捉える視点をお持ちでしょうか。
今夜は、私たちの食卓にとても身近な「お米」、特に「備蓄米」というキーワードから、ヒット商品が生まれる背景、そして売れ筋商品を見極める視点について探っていきたいと思います。
先日、日経MJに大変興味深い記事が掲載されていました。
9月は新米の季節ですが、今年は少し違う動きがあるようです。
きっかけは、社会的な関心事ともなった「備蓄米」。
「この備蓄米をどうせなら美味しく食べたい」というニーズが高まっているというのです。
この消費者のささやかな、しかし切実な願いが、ある市場を大きく動かしていました。
それが、「炊飯器」の市場です。
記事によりますと、特に高機能な炊飯器に注目が集まり、市場全体がにわかに活気づいているとのこと。
その活況のなかで、圧倒的な人気を誇っているメーカーがあります。
それが、「象印」です。
価格情報サイトの売れ筋シェアでは、半数に迫るほどの人気だそうです。
では、なぜ象印はこれほどまでに消費者の心を掴んでいるのでしょうか。
ここに、今日のビジネスヒントが隠されています。
象印の強みは、巧みな製品ラインナップとマーケティング戦略にあります。
もともと、2万円から3万円台の普及価格帯の「極め炊き」シリーズが、「安い割においしく炊ける」と人気でした。
同社は、この評価の高いシリーズをさらに進化させ、「豪熱大火力」という新しいシリーズとしてリスタートさせたのです。
この「豪熱大火力」の最大の特徴は、その名の通り、炊飯中に火力を弱めることなく、常に大火力で炊き続けられる点です。
さらに、1.3気圧という高い圧力をかけることで、お米の中心までしっかりと水を浸透させることができる。
つまり、少し古くなってしまった備蓄米でも、新米のように、もちもち、ふっくらと炊き上げることができる、というわけです。
まさに、「備蓄米を美味しく食べたい」という消費者の隠れたニーズに、技術力で真正面から応えた製品と言えます。
そして、もう一つ注目すべきは、その価格戦略です。
市場で最も売れている、いわゆるボリュームゾーンは、「2万円から4万円くらいの、圧力IH方式の炊飯器」なのだそうです。
象印の新しい「豪熱大火力」シリーズは、最新モデルこそ5万円から6万円台と少し高めですが、発売から1年経った型落ちモデルが、ちょうど3万円から4万円台という、まさにこのボリュームゾーンにすっぽりと収まります。
これが何を意味するか。
消費者が最も求めている「性能」と「価格」のど真ん中を、的確に射抜いている、ということです。
これは決して偶然ではありません。
「備蓄米」という社会的な話題から消費者の潜在的なニーズを的確に捉え、自社が長年培ってきた「圧力IH」という得意な技術を活かし、そして、市場が最も求める価格帯に製品を投入する。
見事なマーケティング戦略の勝利と言えるのではないでしょうか。
今日の話から見えてくるのは、2つの重要な視点です。
一つは、「社会的な話題の中に、消費者の隠れた本当のニーズが眠っている」ということ。
そしてもう一つは、「自社の強みや技術を、市場のどのボリュームゾーンに投入すれば最も効果的かを見極める」という視点です。
リスナーの皆さんの周りにある、社会のちょっとした変化や人々の困りごと。
その中に、まだ誰も気づいていない新しい事業の種が、きっと眠っているはずです。
ぜひ、そんな視点で明日からの世の中を眺めてみてはいかがでしょうか。
「深夜の創造しい会」、今夜はここまでです。
お相手は、ウィッテムのエリーでした。
それでは、またこの時間にお会いしましょう。
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