
こんばんは。時刻は22時を回りました。
アイデアの破壊力で、今を変える。
経営者のための情報番組「深夜の創造しい会」。
パーソナリティのウィッテムのエリーです。
今夜も、皆様のビジネスに新たな視点をもたらす情報をお届けします。
さて、経営者の皆様は、「事業継続計画」、いわゆるBCPについて、どこまで具体的に想定されているでしょうか。
地震や豪雨など、自然災害はいつどこで起こるか分かりません。
物流が止まり、電気が使えず、従業員も出社できない。そんな最悪の事態を、単なる「コストのかかるリスク対策」と捉えてはいないでしょうか。
今夜は、その「もしも」の事態を、顧客との絆を深め、企業の存在価値を高める「機会」に変える、ある企業の取り組みをご紹介します。
テーマは「災害時のセーフティネット」です。
先日、日経MJに掲載されたこちらの記事です。
「ローソン、災害時おにぎり店内調理 物流の寸断に備え訓練」
大手コンビニエンスストアのローソンが、災害時に店内の厨房でおにぎりを握る訓練を公開した、というニュースです。
地震などで物流が寸断されたり、食品工場が被災したりして、お店にお弁当やおにぎりが届かなくなった事態を想定しています。
その時、どうするのか。
ローソンが出した答えは、「店にあるお米で、おにぎりを作って提供する」という、非常にシンプルで、しかし力強いものでした。
ローソンには「まちかど厨房」という店内調理サービスがあり、全国に約9600店舗あります。
普段、お弁当のご飯を炊いているその厨房と、ストックされているお米を活用するのです。
提供されるおにぎりは、通常品の2倍弱の大きさで、価格は200円。
具材や海苔はなく、塩だけで味付けし、ラップフィルムに包んで握られます。
なぜ、おにぎりなのでしょうか。
そこには、被災された方の視点があります。
災害時、家の中は散らかり、停電で電子レンジも使えないかもしれません。
そんな時、お箸もいらず、片手で手軽に食べられるおにぎりは、非常に価値が高い存在になります。
洗い物などのゴミが出ないという利点もあります。
もちろん、課題もあります。
記事によれば、断水した場合の水の確保については、まだ検討中とのことです。
しかし、完璧な計画を待つのではなく、今あるリソースで何ができるかを考え、まず一歩を踏み出している。このスピード感こそ、変化の時代に求められる経営判断ではないでしょうか。
さて、経営者の皆様。このローソンの取り組み、どう思われますか?
私がこのニュースに強く惹かれたのは、これが「何か特別なことをしているわけではない」という点です。
普段からある「まちかど厨房」という設備。
普段から仕入れているお米という「商品」。
そして、普段から働いている店舗の「スタッフ」。
これら既存のリソースを、災害時という非日常の状況に合わせて「再定義」し、組み合わせることで、地域社会にとって不可欠な「セーフティネット」という新しい価値を生み出しているのです。
これは、単なる社会貢献活動ではありません。
自社の事業を守るBCPであり、顧客からの信頼を勝ち取る強力なブランディング戦略でもあります。
「いざという時、あの店に行けば温かいものが食べられるかもしれない」
この安心感は、平時のブランドイメージを何倍にも高める効果を持つでしょう。
この発想は、あらゆる業種の経営者にとって、大きなヒントになるはずです。
例えば、
皆様の会社の工場設備は、災害時に地域住民のための何かに使えないでしょうか。
皆様の会社の輸送トラックは、物資を運ぶだけでなく、情報拠点になれないでしょうか。
皆様の会社の専門技術を持つ社員は、復旧のためのプロフェッショナルチームとして活躍できないでしょうか。
平時のビジネスモデルを、有事の際にどう転換させるか。
自社の当たり前の資産が、社会の「非常時」にどのような価値を持つのか。
今夜のローソンの事例は、私たちにそう問いかけています。
「アイデアの破壊力」とは、ゼロから何かを生み出すことだけではありません。
今あるものの価値を再発見し、新しい文脈で捉え直す力のことなのかもしれません。
皆様の会社は、災害時に、地域社会のために「何を握る」ことができるでしょうか。
ぜひ、今夜、少しだけ考えてみる時間を持っていただけたらと思います。
「深夜の創造しい会」、今夜はローソンの災害時対応のニュースから、「既存リソースの再定義」というテーマでお届けしました。
このお話が、皆様の会社の未来を考える、一つのきっかけとなれば幸いです。
お相手は、ウィッテムのエリーでした。
それでは、またこの時間に。安らかな夜をお過ごしください。
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