年始に息子へ語った「才能より大切なこと」。そして、今悩める経営者のあなたに伝えたい話
こんにちは。名古屋で「社長参謀」をやっています、小島です。
皆さんは、どのようなお正月を過ごされましたか? 私は名古屋の自宅で、久しぶりに帰省した大学生の息子たちと酒を酌み交わしました。 愛犬が足元で騒ぐ中、少し酔いも回って、親父の説教……いや、「熱い話」をしてしまったんです。
「世の中、その人の『才能』だけで差がつくことなんて、ほとんどないんだぞ」
私が24年の経営、そして数多の新規事業支援を通じて痛感している真実です。 ビジネスの勝敗を分けるのは、天才的な閃きではありません。 「知っていればできること」と「場数を踏めばできること」。この積み重ねだけです。
だからこそ、人より多くの経験をし、勉強をする。 さらに言えば、ただ本を読むのではなく、こうして誰かに話したり、実践したりする「アウトプット前提」でインプットする。それが最強の近道だと伝えました。
さて、なぜ冒頭でこんな話をしたのか。 それは、今日皆さんに共有したいニュースが、まさに**「知っているだけで、明日からの商売が変わる」**話だからです。
多くの経営者が「最近の若者の考えはわからん」と嘆きます。 でも、彼らの“ある心理”を知るだけで、御社の既存商品が、突然「選ばれる商品」に変わるかもしれません。
そのヒントは、あるクレジットカードの「意外な成功」に隠されていました。

Z世代の「サプライズアレルギー」という衝撃
先日、こんなニュースを目にしました。
メルカリクレカ、500万枚突破 Z世代3割、「支払い日自由」刺さる
(日経MJ 2026/1/9) メルカリが発行する「メルカード」が好調です。特徴的なのは、ポイント還元率の高さではなく**「支払日を自分で決められる(利用直後でも払える)」**という点。これがZ世代(18〜26歳前後)に強烈に刺さっているといいます。
ここで注目すべきは、記事にある「サプライズアレルギー」という言葉です。
我々(特にバブル世代や団塊ジュニア)の感覚だと、「サプライズ」といえば「嬉しい驚き」ですよね。 しかし、デジタルネイティブである今の若者にとって、想定外の出来事は「失敗」と捉えられる傾向が強いのです。
- 「月末の引き落とし額が、想定より高かったらどうしよう(怖い)」
- 「プレゼント選びで失敗したくないから、相手に何が欲しいか先に聞く(確実性)」
彼らは、自分のコントロールが効かない「ブラックボックス」を極端に嫌います。 これ、私の原点である「通販会社の苦情対応」の経験から見ても、非常に納得がいきます。
お客様が怒る(クレームを入れる)最大の理由は、「商品が壊れていた」ことそのものではありません。 「思っていたのと違う(期待値とのズレ)」ことに対して、感情が爆発するのです。
つまり、今の時代のビジネスにおいて、「ドキドキ・ワクワク(不確定要素)」はリスクであり、「見える・選べる(確実性)」こそが最大の価値になりつつあるのです。
これはZ世代に限った話ではありません。 先行きが見えないこの時代、中小企業の経営者だって、取引先だって、本音では「サプライズ」なんて求めていない。「安心」と「納得」を求めているのです。
予算ゼロでできる「脱・サプライズ」アクション
では、我々中小企業はどう動くべきか。 「うちはカード会社じゃないし、システム開発なんてできないよ」と思いましたか?
違います。システムの話ではありません。「伝え方」と「見せ方」の話です。
メルカリは「機能」を変えたわけではなく、「いつ払ってもいいよ(=あなたがコントロールできますよ)」という安心感を訴求して成功しました。 御社のビジネスにも、お客様にとっての「見えない不安(サプライズの種)」が潜んでいませんか?
明日からできる、小島流の「泥臭い」実践ステップを提案します。
小島流:顧客の「不快なサプライズ」を消す3ステップ
Step 1:社内の「ブラックボックス」を探す 社員にこう聞いてみてください。 「お客様が『えっ、そうだったの?』って驚くこと、他に何がある?」
- (例)追加料金が発生するタイミング
- (例)納期の遅れが判明するタイミング
- (例)専門用語だらけで見積もりの内容がわからない
Step 2:プロセスを「可視化」する 完了報告だけしていませんか? Z世代的感覚を取り入れるなら、「途中経過」を見せることが信頼になります。 「今、ここまで出来ています」「今の時点で料金は〇〇円です」と、相手が聞く前に提示するのです。
Step 3:主導権を「お客様」に渡す 「こちらでやっておきます」は、時に親切ではなく「不安」になります。 「AとBの進め方がありますが、どちらが心地よいですか?」と、選択肢を用意するだけで、お客様は「自分で選んだ(コントロールした)」という納得感を得ます。
例えば、リフォーム会社なら。 「開けてみないと追加工事が必要かわかりません」ではなく、「もし追加工事が必要な場合は、必ず着工前にスマホへ写真を送って許可をいただきます。勝手に進めることはありません」と伝える。 これだけで、「サプライズアレルギー」のお客様にとっては、他社を圧倒する選定理由になります。
まとめ:参謀からのエール
ビジネスの種は、遠くのシリコンバレーではなく、足元の「お客様の不安」の中に落ちています。 今回の学びはシンプルです。
- 若者は(そして現代人は)「想定外」を「失敗」と捉える。
- 「すごい機能」よりも「安心できる透明性」が選ばれる理由になる。
- お客様に「主導権(コントローラ)」を渡す工夫をする。
まずは明日、現場の社員に「お客様が何に不安を感じているか」を聞くことから始めてみませんか? もし、自社の「見えない不安」がどこにあるか分からなければ、いつでも私に声をかけてください。 一緒に汗をかいて、御社の「見えない価値」を掘り起こしましょう。
社長参謀・小島
【付録】明日、社長が朝礼で語る「30秒メッセージ」
(そのまま読み上げるか、自分の言葉に直して使ってください)
「おはようございます。 今朝は少し、これからの私たちの『あり方』について話をします。 最近のニュースで知ったのですが、今の若い世代は『サプライズ』を嫌うそうです。予想外のことが起きるのを『失敗』と感じるんだとか。
これ、うちの仕事にも当てはまると思うんだ。 良かれと思って黙ってやったり、『後のお楽しみ』にしていることが、逆にお客様を不安にさせていないだろうか? 『全部見えている安心感』こそが、今の時代の最高のサービスかもしれない。
今日一日、お客様とのやり取りの中で『これ、先に見せたほうが安心するかな?』と少し意識してみてほしい。 その小さな『先回り』が、うちの信頼に変わるはずだから。今日もよろしく頼む!」

























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