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「うちは斜陽産業だから」と諦める前に。103年の老舗企業が証明した、事業寿命を劇的に延ばす方法

長男のガンプラが教えてくれたこと

私のオフィスの机には、「ファーストガンダム」のプラモデルが一つ、ポツンと飾ってあります。

これは長男が中学2年生のときに作ってくれたものです。当時の長男は、少し心が不安定な時期を過ごしていました。親としてもどう接するべきか悩む日々でしたが、そんな彼に心の平穏をもたらしてくれたのが、お小遣いで買ったガンプラの制作でした。

無心になってパーツを切り出し、組み上げていく。その没入する時間が、彼のささくれた心を少しずつチューニングしてくれたのでしょう。完成したガンダムを私にプレゼントしてくれたとき、彼の中で何かの波がスッと引いていったのを感じました。(ちなみに、彼が当時作った大量のガンプラは、今も我が家のロフトに捨てられずに鎮座しています)

この机の上のガンプラを見るたびに、私は思うのです。「モノの価値は、作り手が決めるんじゃない。それが誰かの『心の救い』になったとき、本当の価値が生まれるんだな」と。

なぜ今日、突然こんなパーソナルな話をしたのか。 それは先日、千葉県にある創業103年のおもちゃメーカー「イワヤ」の取り組みをまとめた新聞記事を読み、長男のガンプラと全く同じ「モノの本当の価値」を見たからです。

「新規事業なんて、うちみたいな中小企業にはハードルが高い」 「いまさら画期的なアイデアなんて出ない」

もしあなたがそう感じて日々の業務に追われているなら、この記事を数分だけ読んでみてください。「自社には何もない」という思い込みが外れ、明日からすぐに動きたくなるヒントが見つかるはずです。

顧客の「痛み」に寄り添えば、市場は突然姿を変える

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イワヤは、動く動物玩具の元祖とも言える老舗企業です。しかし、少子化という抗えない波の中で、彼らはターゲットを子供から「キダルト(大人層)」や「高齢者」へと見事に転換させました。

その象徴が、独居老人の孤独を癒やす「なごみケーションにゃんこ」です。 かつて子供部屋で愛された技術が、今やリビングで高齢者に「おはよう」と語りかけ、川崎市の福祉製品にまで認定されています。

私はかつて、通販事業の苦情対応部署で、毎日お客様の怒りや悲しみ、つまり「切実な声」と向き合い続けてきました。何百、何千というクレームの矢面に立って骨の髄まで理解した信念があります。それは、「お客様の声(特に痛み)にこそ、最大の経営資源が眠っている」ということです。

イワヤの素晴らしい点は、ゼロから全く新しいAIロボットを開発したわけではないことです。100年培ってきた「動くぬいぐるみ」の技術と、子供を怪我させない「優しさの設計思想」という【既存の強み】を、独居老人の孤独という【新しい痛み】に掛け合わせただけなのです。

これこそが、私がウィッテムという会社で掲げている「あるものを活かして、ないものを創る」という本質です。

中小企業が新規事業を立ち上げる時、シリコンバレーのような最先端技術も、莫大な投資も必要ありません。必要なのは、「自社の技術やサービスは、他に誰の『痛み』を解決できるだろうか?」という視点のズラしなのです。

明日からできる「泥臭い」第一歩

「理屈はわかった。じゃあ、うちの会社は何から始めればいいんだ?」

そう思われた社長。机上の空論は終わりにしましょう。予算をかけずに、明日からできる泥臭いアクションプランを提案します。まずは現場の最前線にいる社員(営業やカスタマーサポート)を捕まえて、コーヒーでも飲みながらこう聞いてみてください。

【小島流・自社の強みをズラす3つの問い】

❶「用途外使用」の発見:
「うちの商品、私たちが想定していない『変な使い方』をしているお客さんっていない?」

❷「痛み」の再定義:
「うちの商品を買う前、お客さんはどんな『不便』や『不安』にイライラしてたんだろう?」

❸ターゲットの反転:
「もし今の主力商品を『まったく別の世代(または業界)』に提案するとしたら、どこが一番怒られそう?(※その怒られるポイントこそが、改良のヒントになります)」

難しく考える必要はありません。会議室でウンウン唸るより、お客様の「ちょっとした不満」や「想定外の喜び」の中に、必ず次の事業の種が落ちています。

参謀からのエール

今回の記事のエッセンスをまとめます。

  • 新規事業は「ゼロからの発明」ではなく、既存の強みの「ズラし」である。
  • 顧客の「痛み(孤独、不安、不便)」に目を向ければ、市場は無限に広がる。
  • まずは現場に落ちている「想定外の使い方」や「小さな不満」を拾い上げる。

日々の資金繰りや人材不足に頭を悩ませながら、未来の種まきまでするのは本当に孤独で骨の折れる仕事です。でも、あなたの会社がこれまで生き残ってきたのなら、そこには必ず「誰かを救ってきた強み」があるはずです。

もし、「自社の強みが自分たちでは分からない」「モヤモヤしていて壁打ち相手が欲しい」と思ったら、いつでも私に声をかけてください。

あなたの会社の「痛み」、ぜひ私に教えてくれませんか? 社長の右腕、いや「内部の参謀」として、泥臭く現場に入り込み、一緒に汗をかく準備はできています。


【付録】経営者が朝礼で社員に語る「30秒メッセージ」

皆さん、おはようございます。 今朝、103年続くおもちゃメーカーの記事を読みました。少子化で子供向けのおもちゃが売れなくなる中、彼らは今まで培ってきた「動くぬいぐるみ」の技術を使って、お年寄りの孤独を癒やすおもちゃを作り、大ヒットさせているそうです。

これを知って、私は思いました。我々が毎日当たり前のように作っている製品やサービスも、見方を変えれば、まだ出会っていない誰かの「困りごと」や「痛み」を解決できる力を持っているんじゃないかと。

今日一日、お客様と接する中で、「もしかして、こういうことにも使えるんじゃないか?」「こんなことで悩んでいる人がいるんじゃないか?」という視点を、少しだけ持ってみてください。どんな小さな気づきでも構いません。皆さんのその声が、うちの会社の新しい未来を創る種になります。今日も一日、よろしくお願いします!

小島章裕

元・苦情係の社長参謀、企画力が強み。創業2001年、事業開発で企業を強くする会社を経営。毎日200件のクレーム対応で培った顧客目線を武器に、経営者の右腕、現場の伴走者として事業開発と組織変革を支援。お客様の痛みを知るからこそ、血の通った戦略で貴社の挑戦を支援します。趣味はウルトラマラソン&トレイルラン。

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