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顧客の「97%」を放置していませんか?「ガチ勢」を捨てれば、中小企業の勝機が見える。

その「こだわり」、実はお客さんを遠ざけていませんか?

おはようございます。小島です。

名古屋もずいぶんと冷え込んできました。 今朝、愛犬と散歩をしていたときのことです。すれ違うランニング中の男性が、最新のウェアに身を包み、すごいスピードで駆け抜けていきました。「ああ、すごいな」と感心する一方で、ふと公園を見渡すと、ベンチで休んでいる人や、ただゆっくり歩いている人の方が圧倒的に多いことに気づきます。

「走っている人」はほんの一部。「走っていない人」が世の中の大半です。

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私たちはつい、ビジネスにおいて「走っている人(=既存の詳しい顧客)」ばかりを見てしまいます。でも、本当に大きな市場は、ベンチで休んでいる人たちの中に眠っているのかもしれません。

今日は、日経MJに掲載されていた「チョコザップ」と「北海道ボールパークFビレッジ」の対談記事を題材に、中小企業が明日から使える「非ガチ勢」の攻略法についてお話しします。

「新規事業なんて、うちは人手不足で無理だよ」 そう思っている社長こそ、ぜひ読んでください。実は、「今あるものを減らす」だけで、新しいお客様に出会えるチャンスがあるのです。


「非ガチ勢」にこそ、中小企業のブルーオーシャンがある

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3%の「プロ」ではなく、97%の「素人」を見る

記事の中で、RIZAPグループの瀬戸社長と、日本ハムファイターズの前沢常務は、共通して「非ガチ勢(ライト層)」を取り込むことの重要性を語っています。

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  • チョコザップの勝因: フィットネス人口は日本でたったの3%。残りの97%は「運動していない人」。あえて「日本一安い」「着替え不要」「土足OK」にして、運動へのハードルを極限まで下げた。
  • Fビレッジの勝因: 野球観戦者は減少傾向。だからこそ、野球に興味がない人でも楽しめる「サウナ」「ホテル」「グルメ」をごちゃ混ぜ(グッドカオス)にし、来場者の半数を「野球目的以外」にした。
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ここから、私たち中小企業が学ぶべき本質は一つです。

「業界の常識」や「プロの品質」が、実はお客様にとっての「壁」になっていないか? という問いです。

「苦情」の裏にある本当の痛み

私はかつて通販事業の苦情対応をしていました。 そこで学んだのは、「玄人(ヘビーユーザー)は文句を言わずに工夫して使うが、素人(ライトユーザー)は使い方が分からない時点で去っていく」という残酷な事実です。

記事の中で瀬戸社長は、「上級者がいると初心者は肩身が狭い。だからベンチプレスをなくした」と語っています。これを中小企業の現場に置き換えてみてください。

  • 専門用語だらけのホームページ
  • 「一見さん」が入りにくい重厚な店構え
  • 高機能すぎて使いこなせないサービス

これらはすべて、売り手側の「プロとしてのプライド」が生み出した壁です。 「こだわり」が強ければ強いほど、まだ見ぬ97%のお客様(=非ガチ勢)を、無意識に排除してしまっているのです。

「かっこいい」必要はありません。むしろ、記事にある通り「カッコダサさ(親しみやすさ)」こそが、新しい層を呼び込む鍵になります。


実践:明日からできる「泥臭い」第一歩

では、具体的にどう動けばいいのか。 コンサルタントとして私が現場でよく提案する、お金をかけない「小島流・引き算フレームワーク」をご紹介します。

アクション:自社の「上級者向け」を探して捨てる

明日、以下の手順で自社の商品やサービスを見直してみてください。

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【小島流:非ガチ勢取り込み 3ステップ】

  1. 「偉大なる素人」を連れてくる 社長や担当者ではダメです。業界のことを全く知らない新入社員、あるいはご家族(奥様やお子さん)に、自社のWebサイトやパンフレット、店舗を見せてください。
  2. 「怖い」「面倒」「分からない」を聞き出す 「どこが素晴らしいか」ではなく、「どこで帰りたくなるか(読むのをやめたくなるか)」を聞いてください。
    • 「メニューの名前が難しくて注文しづらい」
    • 「職人さんが怖そうで話しかけにくい」
    • 「説明が長すぎて読む気がしない」 これらこそが、排除すべき「ガチ勢向けの要素」です。
  3. 機能を1つ「引き算」する チョコザップが「ベンチプレス」を捨てたように、あえて「プロが喜ぶ機能」を一つ削ってみてください。
    • 専門用語を小学生でもわかる言葉に変える。
    • あえて「こだわり」の説明を省く。
    • 「これだけでOK」という最低限のプランを作る。

「足し算」はコストがかかりますが、「引き算」は勇気さえあればタダでできます。 その勇気が、新しい97%の市場への扉を開きます。


結び:参謀からのエール

【本記事のまとめ】

  1. 既存客(ガチ勢)の奪い合いは消耗戦。狙うべきは97%の「無関心層」。
  2. 自社の「プロ品質」や「常識」が、実は初心者への「拒絶」になっていないか疑う。
  3. 勇気を持って機能を「引き算」し、ハードルを下げることから始めよう。
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中小企業の強みは、社長の一存で明日からでも「引き算」ができるスピード感です。 「うちは何を削ればいいんだろう?」と迷われたら、ぜひ私に声をかけてください。外部の視点だからこそ見える「余計なもの」が、きっとあります。

一緒に汗をかきましょう。あなたの会社の「痛み」を、次の「収益」に変えるために。

小島章裕

元・苦情係の社長参謀、企画力が強み。創業2001年、事業開発で企業を強くする会社を経営。毎日200件のクレーム対応で培った顧客目線を武器に、経営者の右腕、現場の伴走者として事業開発と組織変革を支援。お客様の痛みを知るからこそ、血の通った戦略で貴社の挑戦を支援します。趣味はウルトラマラソン&トレイルラン。

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