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「うちの社員は使えない」と嘆く社長へ。実は8割の社員が「能力を持て余している」という衝撃データ

静寂の中にこそ、本質が見える

年末、皆さんはどう過ごされましたか? 私は毎年、妻と一緒に「お礼参り」として神社に足を運ぶのが恒例行事になっています。

初詣のあの熱気と喧騒も嫌いではないですが、年末の神社には独特の良さがあるんです。 境内では、神職の方々が新しい年を迎えるためにせっせと掃除をし、しめ縄を張り替え、準備を進めています。まだ主役(参拝客)はいないけれど、舞台は着々と整えられている。その「静かなる胎動」のような空気が、私はたまらなく好きなんですね。

ふと、整然と並べられた真新しい奉納旗を見ながら思いました。 「これ、置く場所を間違えたら、せっかくの準備も台無しだよな」と。

これは企業経営も全く同じです。 会社の中には、磨けば光る「準備万端」な人材がいるのに、置く場所を間違えているせいでホコリを被っている。 あるいは、まだ準備不足なのに、いきなり最前列に立たされて戸惑っている。

今日は、そんな「人と場所のズレ(ミスマッチ)」にメスを入れ、そこからどうやって新規事業の種を見つけ出すか。少し耳の痛い話かもしれませんが、コーヒー片手に聞いてください。


「使えない」のではない。「ハマっていない」だけだ

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社長、その嘆きは「9割」の企業と同じです

先日、日経MJにこんな記事が出ていました。

企業の9割「部下の能力足らない」(日経MJ 2025/12/24) アビームコンサルティングの調査によると、約9割の企業で「職務要件に満たない社員(アンダースペック)」がいると回答。一方で、約8割近い企業が「職務に比べオーバースペックな社員」を抱えている。

日経MJ2025/12/24

これ、非常に面白いデータです。 「あいつは能力が足りない」「期待通りの動きをしてくれない」と嘆く管理職が9割もいる。これは皆さんの実感とも近いでしょう。

しかし、私が注目したのはもう一方の数字です。 「約8割の企業で、能力を持て余している(オーバースペック)人材がいる」という事実です。

苦情対応係の視点で見ると「悲鳴」が聞こえる

私はかつて通販会社の苦情対応係として、ひたすらお客様の「怒り」と向き合ってきました。その経験から断言できるのは、「不満の裏側には、必ず満たされない『願望』がある」ということです。

このデータの裏側で起きていること。それは、社員たちの無言の叫びです。

  • 「今の仕事は難しすぎて無理だ(アンダースペック)」という悲鳴。
  • 「もっとできるのに、こんな単純作業ばかりさせられている(オーバースペック)」というため息。

特に記事では、40代・50代に「報酬に対して成果が低い(過大報酬)」傾向があり、30代・40代には「もっと評価されるべき(過小報酬)」人材が多いとあります。 まさに、社内で「人材の交通渋滞」が起きている状態です。

「オーバースペック人材」こそ、新規事業の特攻隊長

中小企業の社長は「人がいない」「採用できない」と悩みます。 でも、社内を見渡してください。今のルーチンワークには「飽きている」、実力を持て余している8割の層がいませんか?

彼らは「使えない」のではありません。 「今のポジションでは、輝けない」だけなのです。

F1カーで田んぼ道を走らせて「遅い!」と怒っていませんか? 軽トラックに10トンの荷物を積んで「走らない!」と嘆いていませんか?

このミスマッチを解消することこそ、実は「お金をかけずにできる、最大の新規事業対策」なのです。くすぶっているオーバースペック人材に、新しい「舞台(新規事業)」というタイヤを履かせてあげる。これだけで、組織は劇的に変わり始めます。


実践:明日からできる「泥臭い」第一歩

では、具体的にどうすればいいか。 高価な人事システムを入れる必要はありません。私が現場で実践している「小島流」のアプローチをご紹介します。

アクション:15分の「ガス抜き面談」

明日、気になっている社員(特にくすぶっている中堅や若手)を一人呼び出して、15分だけ時間をとってください。 評価面談ではありません。「相談」です。

以下のフレームワークを使って、会話を引き出してみてください。

【小島流:人材発掘の3つの問い】

1 「今の仕事で、正直『簡単すぎてつまらない』と思う瞬間はあるか?」
目的:オーバースペック(余裕)の発見。ここに新規事業に充てられる余剰エネルギーがあります。

2 「もし明日、会社のお金で好きに実験していいと言われたら、何を試したい?」
目的:隠れた意欲(Will)の発掘。業務外のスキルや興味が見つかることが多いです。

3 「君から見て、今のウチの会社の『一番の無駄』は何だと思う?」
目的:現場の解像度の確認。鋭い答えが返ってくる社員は、参謀候補です。

重要なのは「配置」を変える覚悟

この問いで「実は…」と語り出した社員がいたら、チャンスです。 その「余っている能力」を、今の業務の10%でもいいから、新しいプロジェクト(既存客へのヒアリングや、新商品のアイデア出し)に振り向けてみてください。

「君の力が余っているなら、ここで暴れてみてくれないか?」 そう言われて燃えない社員はいません。


参謀からのエール

人は、役割を与えられれば変わります。 「能力不足」と嘆く前に、その社員が持っている「見えない能力」のスイッチを、私たちが押し忘れていないか。 年末の神社の準備のように、適材適所の配置さえ整えば、御社という舞台で彼らは必ず輝き出します。

もし、「そうは言っても、誰をどう動かせばいいか分からない」と迷われたら、私に声をかけてください。 一緒に、御社の眠れる才能を叩き起こして、新しい事業の柱を作りましょう。


【付録】経営者が朝礼で社員に語る「30秒メッセージ」

(※明日の朝礼で、そのまま読んでみてください)

「おはようございます。 今日は皆に、正直な話を一つさせてください。 これまで私は、『もっと成果を出してくれ』と皆に求めてばかりいたかもしれません。 でも、ふと気づいたんだ。『皆の本当の力や得意なことを、私がちゃんと活かせる場所に配置できているだろうか?』と。 もしかしたら、今の仕事では窮屈だ、もっと違うことで貢献したい、と思っている人がいるかもしれない。 今年は、そういう『隠れた得意技』をどんどん見つけて、新しいことに挑戦できる会社にしていきたいと思っています。 『実はこんなことやってみたいんです』という話があれば、いつでも私のところに来てください。期待しています!」

小島章裕

元・苦情係の社長参謀、企画力が強み。創業2001年、事業開発で企業を強くする会社を経営。毎日200件のクレーム対応で培った顧客目線を武器に、経営者の右腕、現場の伴走者として事業開発と組織変革を支援。お客様の痛みを知るからこそ、血の通った戦略で貴社の挑戦を支援します。趣味はウルトラマラソン&トレイルラン。

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