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採用コスト80万円削減の鍵は「ペット」にあり?社員の“諦め”を利益に変える新戦略

時刻は朝6時を回りました。

アイデアの破壊力で、あなたの会社の今を変える。

「夜明けの戦略会議」、パーソナリティのウィッテムのエリーです。

一日の始まりのこの時間、ビジネスの未来を照らすヒントを、ご一緒に見つけていきましょう。

さて、早速ですが、今日の会議のテーマはこちらです。

「社員一人の採用コスト80万円。この課題を、社員の『ペット』が解決する?」

驚かれたかもしれませんね。

ですが、これは実際に、ある病院で大きな成果を上げている、新しい経営戦略のお話です。

国内でもトップクラスの手術件数を誇る、川崎幸病院。

この病院も多くの医療機関と同じく、深刻な看護師不足と、一人当たり80万円とも言われる高額な採用コストに頭を悩ませていました。

そこで打ち出したのが、「看護師寮でのペット飼育を解禁する」という、非常にユニークな制度でした。

さらに、ペットの介護や、万が一亡くなってしまった際の忌引き休暇まで認めたのです。

なぜ、病院がここまで従業員のプライベートに寄り添うのでしょうか。

その背景には、採用における厳しい現実があります。

看護師の有効求人倍率は1.95倍。これは、求職者一人に対して約2件の求人がある、完全な売り手市場を意味します。

他と同じように給与や待遇だけで勝負していては、人材の確保は困難になるばかりです。

そこでこの病院が目をつけたのが、これまで多くの人が仕事のために諦めざるを得なかった、「ペットと一緒に暮らしたい」という個人的な、しかし非常に強い願いでした。

この施策は、他にはない圧倒的な魅力となり、多くの看護師から選ばれる理由になったのです。

これは、単なる変わった福利厚生の話ではありません。

経営側が従業員の満足度、もっと言えば、従業員一人ひとりの「人生の幸福」に本気で向き合う姿勢を示した、ということなんです。

そして、この取り組みは、経営にも直接的なリターンをもたらします。

仮に、この制度によって紹介会社を介さず50人の採用ができれば、最大で4000万円もの採用コストを削減できる計算になります。

そして、その浮いたコストを、今いる従業員の待遇改善に充てることもできる。

まさに、採用力の強化、コスト削減、そして従業員の定着率向上という、見事な好循環を生み出しているわけです。

さて、この話から、私たち経営者は何を学ぶべきでしょうか。

ここが今日の戦略会議で、最も大切なポイントです。

あなたの会社では、いかがでしょうか。

従業員の皆さんが、仕事のために「諦めている」ことは何でしょうか。

それは、ペットとの暮らしではないかもしれません。

例えば、趣味に打ち込む時間かもしれませんし、家族と過ごす大切なひとときかもしれません。

あるいは、学び直しや自己投資の時間かもしれません。

その、これまで見過ごされてきた一人ひとりの「諦め」や「願い」の中にこそ、会社の新しい価値を生み出すヒントが隠されているのではないでしょうか。

従業員の個人的な幸せに投資をすることが、めぐりめぐって会社の成長につながる。

川崎幸病院の事例は、そのことを明確に示してくれています。

今日の会議をきっかけに、ぜひ一度、あなたの会社の従業員が心の中に秘めている「願い」に、想いを馳せてみてはいかがでしょうか。

それでは、今週の「夜明けの戦略会議」はここまでです。

アイデアの種は、日常の中に隠されています。素敵な一日をお過ごしください。

お相手は、ウィッテムのエリーでした。

#ペット飼育解禁 #看護師不足 #従業員エンゲージメント  #採用戦略  #福利厚生

小島章裕

元・苦情係の社長参謀、企画力が強み。創業2001年、事業開発で企業を強くする会社を経営。毎日200件のクレーム対応で培った顧客目線を武器に、経営者の右腕、現場の伴走者として事業開発と組織変革を支援。お客様の痛みを知るからこそ、血の通った戦略で貴社の挑戦を支援します。趣味はウルトラマラソン&トレイルラン。

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